2015年3月7日土曜日

浜辺の歌

男鹿の浜辺には成田為三作曲の、「浜辺の歌」が良く似合う。


仕事にどっぷり集中する日々が続くと、自分自身のための、作品としての写真が撮れなくなる。
そんなとき、いつも決まって男鹿に向かう。
はっきりとした理由があるわけじゃないけれど、何かの拍子に男鹿を撮り始めるようになって、それ以来、自分自身の仕事と作品撮りのバランスをとるための作法として男鹿を撮っている。



いつも立ち寄るのがこの海岸。浜辺の歌の寂しげで叙情に溢れたメロディが良く似合う。
実際のモデルとなったのは、作詞を担当していた林古渓が当時住んでいた湘南の浜辺らしいのだが、作曲をした成田為三の中にはこの寂しげな秋田の浜辺が映っていたのではないか。
彼の地元が秋田ということもあるのだが、それを差し引いても、あのメロディとここからの景色が見事に合うのだ。



今年は成田為三 没後70周年らしい。
郷土を代表する作曲家に思いを馳せ、改めてこの浜辺を歩いてみようか。

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